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奄美ホライゾン日記blog


奄美大島の自然文化、人々情報
by amami-horizon
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コロナが吹き荒れるなか、3月も終わり

毎月、東京へ行っている私は、コロナにかかるのではないかと心配です。
奄美で初のコロナ患者になってしまったらどうしようなどとヒヤヒヤです。
娘や息子夫婦も東京なので、これまた心配。来月はやめようかと考えてい
ますが、母が待っているかな〜と思うと悩んでしまいます。


●波白く新北風(みいにし)荒れる島の夜は炊き込み飯で君を迎える
                       (浜田ゆり子)

 昨年?送った「万葉の里 あなたを想う恋の歌」に応募した上の歌が
入選(残念)でした。越前市は万葉集と深い関わりがあるようで、
奈良時代、朝廷に仕えていた人がおなじくそこで女御と結婚したのです
が天皇の怒りに触れ、越前に流刑となったとか。そこで二人は歌を贈り
交わし励まし合っていたということです。
 越前市ではこれにちなみ平成10年から短歌を募集しているとのこと。
今年は23,028首が応募されたというのですから大したもんです。

●ほろほろと舌に黒糖転がせばみぞおちのあたり鳩が鳴きくる
                       (浜田ゆり子)
  鳩尾と書いて、「みぞおち」と読むことを知り、こんな歌を
 作りました。黒砂糖はお腹が空いているとき、食べると、
 きゅ〜んとはらわたに染み込むようですよね。
 NHK短歌 大辻隆弘先生選で秀逸になってました!

 


# by amami-horizon | 2020-03-29 18:32 | 短歌

2月をなんとか乗り越えました!

今月は、息子の結婚式やら、公民館講座の閉校式準備、それにあわせてのミニ歌集づくりのほか、いつもの経理の仕事に加え、英語版パンフレットの制作、英語版ホームページの準備が加わり、町内会の新年会準備(会計やってます)沖縄出張、東京出張もあり、お習字の提出、結社への短歌詠草などなど、とにかく、毎日がとても忙しい月でした。
 それに加えてコロナウィルスの影響は奄美にも浸透してきて、マスクはどこへ行ってもない状態。以前備蓄していたものがあったので、東京に住む娘に送ったところです。
 あ〜、それでようやく昨日月末処理が終わり、ほっと一息。昨夜は体操教室を欠席して、ゆっくりお風呂に入ることができました。そして、ようやく、自分の短歌に向かうことができそうです。

忙しい中に、今月は昨年応募した短歌に収穫があり、ちょっと心が緩む感じ(笑)


●揺れる太陽(ティダ)を海の中より見上げれば
             われは鰭なき大魚(フーイユ)である
     浜田ゆり子(NHK全国短歌大会 伊藤一彦選 自由詠 佳作)

     ※ダイビングをしたときに感じた太陽と波と自分。方言を
      少し使うのが楽しい。


●一人きて二人来て夜の桟橋に翡翠のような水イカを待つ
    浜田ゆり子(NHK全国短歌大会 斉藤斎藤選 自由詠 佳作)

    ※水イカは釣り上げたばかりは透明で肝は翡翠色。
     なんとか歌にしたくて詠いました。


●五月晴れの空にカツオの泳ぐごと大漁旗なびく祭りの港
        浜田ゆり子(第11回角川全国短歌大賞 
             佐佐木幸綱選 自由詠 秀逸)
            (馬場あき子選 自由詠 佳作)

 ※思いがけず、入選できてうれしいです。自由詠は、
  3382首の応募があったそうです。
  これは、加計呂麻島の芝集落で五月連休に行われる
  お祭り。この集落はロシア文学者であった昇 曙夢
 (のぼりしょむ)の故郷で、かつてはカツオ漁業で賑
  わいました。その面影は祭りに見ることができます。


●ぎつしりと詰まりし蘇鉄の朱き実を
           見つめるわれに老い母のあり
     浜田ゆり子(第515回角川歌壇 江戸雪選 秀逸)
          (  〃      大松達知 佳作)

 ※蘇鉄の実はまるで手のような葉?に覆われてぎっしりと
  詰まっています。生物の成長してゆく姿と、我が身の置
  かれている場所を歌ってみました。

●口角を上げて微笑む如来ありその口唇に吸ひこまれゆく
        浜田ゆり子(南日歌壇 高野公彦選 入選)

 ※年齢が高くなってくると、美術館などへ行っても仏像の
  美しさ、気高さに見とれます。吸い込まれていくような
  感じ。救いを求めているのでしょうか。


さて、いまひとつ、飛ぶことができず、佳作あたりをうろうろ
している気がしますが、今年も奄美を詠いつつ、いろいろ挑戦
しようと思っています。


# by amami-horizon | 2020-02-29 12:17 | 短歌

情熱がほしいですね〜

なんか、ぼーっとしてしまうのですが、年のせいでしょうか?日々の仕事や趣味に追われていると、これでいいのかとも思いますが、時間がたっぷりあればあるで、余計なことを心配したり悩んだりするのです。困った性格です。

 縄文に平皿はなしほうほうと火の穂の躍る深鉢を見る
                 浜田ゆり子
 (※南日歌壇/永田和宏選2席(評)私は詳しくはないが、言われて見ると縄文時代の土器で平皿は見た記憶がない。「火の穂」は即ち炎の元の言葉であり、力強い一首となった。)

 縄文時代の土器をネットで見ていたら、その力強い表現力に驚きます。炎の力に圧倒されたのでしょう。私もそうありたいものです。





# by amami-horizon | 2020-01-24 14:18 | 短歌

2020 新年明けましておめでとうございます

 今年は節目の年になりそうです。まあ、毎年同じようなことを言って
おりますが、昨年からの仕事が引き続き、正月休みといえど、パソコン
に向かいだしました。ホライゾンに関することで、うれしい企画をいた
だき、正月に仕事でもワクワクしています。


●はしはしと奄美の森の北風(にし)に乗る赤きハゼの葉
           早馬(はゆま)となりて  浜田ゆり子    
            (南日本新聞 新春文芸 小島ゆかり選) 

 ※奄美は広葉樹林なので紅葉がなく、森のなかで赤く見えるハゼの葉が
目立ちます。風が吹くと、それがきらきら揺れて美しい。早馬という言葉
を、小島ゆかりさんの歌集でみつけて、ぜひこの言葉を使いたいと思って
この短歌を作って見ました。小島先生は気付かれたでしょうか?今年は
短歌も少し気合いをいれていきたいと思っています。

 窓がきれいになったので、外の景色が明るく見えます。猫が隣の家の
屋根でくたっと寝転んでいるのが、いいですね〜
一人パソコンをことこと打っていても全然寂しくはないです。いえ、私は
やはり一人が好きなんだと思います。
 


# by amami-horizon | 2020-01-03 11:39 | 短歌

走りぬけて、師走

 毎日、毎週、走りぬけて来て、そろそろ令和元年も終わりに近づいて
きました。そんな昨夜、二人だけでワインを飲んでいました。辛かった
こと、うれしかったことをしみじみ話せる友がいて、しみじみ幸せな夜。
いっしょに「ホライゾン」という冊子をかかえ走り続け、終わってから
何年もたつのに、いろいろ頑張ってきたね〜とお互いを振り返ることが
できるのは、本当にうれしいことです。


 短歌に出会えたことも、うれしいことのひとつ。
今週は、南日歌壇に掲載されたので、アップさせていただきます。

●海蛇(イラブー)の汁をすすりし夏の日に首里城はありき朱赤まとひて
                       奄美   浜田ゆり子

(小島ゆかり選一席/(評)「ありき」という過去形に。首里城火災の
衝撃と痛恨の思いがこめられている。「海蛇の汁」「首里城」「朱赤」
が鮮やかに照らしあい、その具体的な場面から、哀しみが迫り出してく
るようだ。)

 ※かなり以前ですが、家族と一緒に沖縄に旅行に行きました。首里城
を回り終わり、近くの店で海蛇(イラブー)の汁を私だけ注文したので
す。(好奇心旺盛なので、ゲテモノといわれても一度は試してみたくて)
 おそるおそる椀のなかをみると、海蛇がぶつ切りにされて二個入って
いました。ぎょっとしたものの汁をすすると、濃いカツオ出汁のようで、
美味。他の家族からは白い目でみられながら、そのぶつ切りの身もいただき
ましたが、イラブーを食べたという満足感にみたされたのを覚えています。
何時間もかけて首里城を回った心地よい疲労感のなかに、煉瓦や建物の
朱色に包まれているような感じを、いつか歌にしたいなと思ってはいま
したが、首里城が燃えているという報を携帯のニュースで未明に知り、
言葉にならない非常に大きなショックを受けました。私の首里城の思い
出は、あのイラブー汁とともに、今でも夏の日に浮かんでいます。

●外されし時計の跡にたむたむと鼓動の聞こゆ海近き教室(へや)
                    奄美 浜田ゆり子
(永田和宏選 二席/(評) 第三句「たむたむと」に童話的であり
ながら、不思議なリアリティがある。海辺の廃校とのこと。)

※奄美大島の南部に位置する瀬戸内町が抱える離島のひとつに、加計
呂麻島があります。町役場の仕事で各集落を訪ね歩いたのですが、
押角集落の旧小中学校を訪ねました。すでに廃校にはなっていまし
たが、旧鎮西村の中心地だった押角には、多くの生徒たちが通っていた
ようです。埃だらけになった静かな佇まいのなかに、子どもたちの遊び
まわる声が今でも聞こえるようでした。また、広々とした校庭のすぐ
後ろは海なので潮騒も聞こえ、ちょっぴりセンチな気分になりました。
時間は過ぎて人はいなくても、違う耳で聞こえるものがあるような気が
したのです。

●月待てば潮の引き来て冬の夜のイザリ漁の灯ほうほうと揺る
                 奄美   浜田ゆり子

高野公彦選
※冬の大潮の夜に、イザリ漁に連れて行ったことがあります。
かつては、松明を使ったのだそうですが、その灯が歩くたびに
揺れているのが幻想的でした。私の収穫は上がらなかったので
すがスガリという島タコを太くんが探り出し、みんながほっと
したことを思い出します。島ダコはしまりがあって、味わい深く
一般のタコとは、全然違う旨さであります!



 





# by amami-horizon | 2019-12-15 13:08 | 短歌

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