奄美ホライゾン日記blog


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NHK短歌 10月佳作

鈍色の腹に一輪描かれし「櫻花」は沖縄の空へ消えたり 浜田ゆり子

日本は多くの特攻兵器を作ってきましたが、「櫻花」もその一つ。

 以前、共同通信者の記者だったころ、喜界島に海軍の飛行場があり、鹿屋を飛び立った特攻隊員らは一度喜界島に降り立ち、燃料補給や機体整備を行って、2〜3日後には沖縄へ旅たって行ったことを知りました。

 昭和20年6月10日、海軍第二神雷(じんらい)爆戦隊の6名は、6機の零戦にそれぞれ500キロ爆弾を載せて鹿屋基地から喜界島に進出。川嶺山中の宿舎で、出撃命令がくるのを待っていました。8月11日に下令。1機は機体が破損して動けずも、5機は13日18時30分に出撃。そのうち、3機は機体故障ですぐ引きかえすも、2機はそのまま飛行し沖縄中城(なかぐすく)湾に突入。沖縄戦における海軍最後の特攻となりました。布告番号210。


こうした事実を取材するなかで、2機に乗っていた特攻兵の足跡をたどっているうち、彼らはもともとは、「櫻花」という特攻兵器に乗るはずだったことを知りました。それを誇りにしていたという証言も得て、憑かれるように、レプリカがあるという茨城県神之池の掩体壕まで出かけて行ったことがあります。「櫻花」とは、プロペラも車輪もなく、燃料も積まず、大型爆撃機に吊るされて目的地である沖縄へ向かう、恐ろしく馬鹿げた小型特攻機です。

 かまぼこ型の掩体壕のなかで、息をひそめる「櫻花」は、レプリカであるにしても恐ろしい存在感でした。鈍色の機体の胴体には、櫻の花が一輪描かれているばかり。絶対、生きては帰れぬ特攻機は、吐き気がするほど、不気味に光っていました。

 こんな気持ちを少しは残しておきたくて、歌にしてみました。

 余談ですが、神之池の掩体壕を探すとき、バスを降りて引き寄せられるようにに歩いていくと、公園の隅に隠れるようにして掩体壕はありました。ときどき、そんな時があります。

 喜界島には、飛行場の横に旧海軍慰霊碑があります。引き返した特攻隊の隊長だった方は戦後自衛隊のパイロットとなり、この慰霊碑建立に尽力されたそうです。終戦2日前のできごとでした。



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by amami-horizon | 2018-09-24 17:03 | 短歌

南日歌壇 8/9 極楽鳥花

●朱の色のティアラを載せて空見上ぐ極楽鳥花は南風(はえ)に揺れつつ 
                    浜田ゆり子(小島ゆかり選)

極楽鳥花は私の好きな花です。奄美市笠利町の小高いところ場所で、園芸用に栽培されている花畑を取材したことがあります。何百もの極楽鳥が、奄美の空を見上げて飛び立ちたそうにしているのが、印象的でした。神様はなんという素敵な形をくれたのでしょう。


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by amami-horizon | 2018-09-24 15:59 | 短歌

NHK短歌7月号

長らくPCの投稿ができなくなっておりましたが、再開です!

無骨なる島大根と塩豚を炊けば師走の空あたたかし  浜田ゆり子

(「塩」が兼題の、佳作。
 奄美では、師走には、豚骨野菜(ワンフィネヤッセ)という島料理で
年越しをします。私は、島唄者の西かずみさんに、美味しい作り方を教わりました。なんと、キビナゴの出汁のほか、鶏の骨肉でも出汁をとるのです。そうするとまろやかな味が加わります。島大根は、有良という集落で作られる有良大根(あったどこね)。かなり大きくて、無骨なのですが、これが味がしみておいしい。大根ではなく、切り干し大根で作る方が多いのですが、「まるくなるように」という願いを込めて、やはり大根で作る方が昔ながらのつくりかたのようです。。
 豚骨野菜は、今では正月だけではなく、お盆など人が集まるときによく作られているそうですが、昔は年末に豚を屠して塩豚にし、高倉などに吊るして保存していたと聞いていますので、お盆まではもたなかったのでは?
 年越しから正月にかけての豚骨野菜は、奄美ならではの味とおもいきや、先日、沖縄から来られた方が、「沖縄のおでんだね〜」といったので、今度沖縄に行ったら、沖縄おでんを食べてみようと思います。キビナゴの出汁は使ってないとおもうけども〜。

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by amami-horizon | 2018-09-24 15:52 | 短歌

南日歌壇 7/12

⚫️熟しつつ梅雨の闇夜にほのほのとトモシビダケは発光してをり
                  浜田ゆり子

奄美の森には、シイノトモシビダケという光るキノコが生息しています。日本に生息している地域は数少なく、京都あたりが注目を浴びているようですが、ジメジメして森が蒸し蒸しするころになると、奄美でもシイノトモシビダケが黄緑色に発光するのが確認できます。
 私が見たのは、奄美の自然観察の森。雨に濡れた階段付近にちょっと怪しい光がぼーっと灯りだすのです。怪しい感じ〜。そして、この時期には陸生蛍のキイロスジボタルが恋人を探して浮遊し出します。空を見上げれば星空があり、ちょっと可笑しくなるくらい、光が蠢くのです。やはり、奄美は面白い〜。

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by amami-horizon | 2018-07-12 18:05 | 短歌

NHK短歌7月号 佳作

今月の佳作(真中朋久選)

⚫️静脈のやうなる光の走りきて春雷落ちたりタバコ畑に 
               浜田ゆり子

小学生のころ、毎年のように長野の叔父のところへ
遊びにいっていました。寡黙な叔父は米やりんご作りの
名人で田んぼやりんご畑のほか、養鶏やタバコ葉つくりも
していました。そんな田舎暮らしはのんびりしているようにも
見えました。きっと私が、遊んでばかりいたからでしょう。
ところが
ある日、とても大きな雹が降ってきて、干してあったタバコの葉に
大きな穴があいてしまいました。
残念そうな大人たちの動きを子供ながらに、覚えています。
あれは春雷であったかはわかりませんが





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by amami-horizon | 2018-07-09 15:00 | 短歌

NHK短歌 6月号

おはようございます。日々、仕事と趣味に忙しくしておりますが、なかなか思うようにはならないのが
世の常のようです。

NHK短歌6月号にて、真中朋久先生に秀歌をいただいたのが、せめてもの気休め(笑)

◎新聞紙に包まれ海ゆく島バナナ都会に着けば甘く香れよ 浜田ゆりこ
(奄美の島バナナは、ちょっと小さめですが、
甘みと酸味のバランスが非常によい。
ちょっと高めなのが気になりますが、大事に大事に
いただきます。枝につるしたまま部屋に飾っても
いいはず〜)

今日はこれから瀬戸内町へ行ってきます〜


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by amami-horizon | 2018-06-03 09:41 | 短歌

NHK短歌4月号 佳作

最近仕事が忙しくて、アップするのも時間がないほどです。
NHK短歌の佳作作品です。佳作どまりが多いな〜


4月佳作
黒瀬選
●海辺より一畳のベッドに次々と移住してくる老いし島人

4月佳作
永田和宏先生
●両乳を幼子二人に含ませて獣のやうに眠りし日のあり

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by amami-horizon | 2018-04-02 12:20 | 短歌

南日歌壇 一席!

ひさびさの南日歌壇。おそるおそる開けて覗くと、おお、一席ではありませんか〜永田先生、よくぞ取ってくれました。こうした歌を取ってくれるのは永田先生だと思っていたので、うれしいです〜


あと2分地球滅亡の音聞きながら将棋トーナメント見る日曜の朝   浜田ゆり子

(評)地球と人類すなわち世界の滅亡までの時間を予測する世界終末時計。1991年の17分を最高に、最近はどんどん減り、今年1月には遂に2分前までになった。その不安を思いつつも、日常はテレビで将棋を見たりしている。そのギャップ。

特に将棋が好きな訳ではないのですが、日曜日、洗濯ものを干しながら、テレビを遠目にみるのが好きです。天気が良ければなお、いい。平和な日曜の朝ですね。解説者が、あと●秒とか、低い声で言っているのが好きなんです。おかしいですが。そうした限られた時間のなかで戦っている場面をみつつ、ぽよぽよ洗濯を干している呑気な私。でも、それらを含めて、世界人類は滅亡に向かっているという恐ろしいひとときでもあるのです。明日はわからない不透明ななかに、われら生きているのですね。

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by amami-horizon | 2018-02-22 14:34 | 短歌

NHk短歌3月号 佳作

黒瀬珂瀾選 佳作
腹鳴らし恋ひて待つらし大晦日(としぬゆ)は豚骨煮込む甘き香ぞする

夫から聞いた話です。各家々で豚を飼っていた時代は、年末に屠り、その部位を余すところなく料理などに使用したそうです。そして、年に一度だけ、豚をたらふく食べたそうで、豚が鳴くのを聞いただけでも、お腹がうれしがったそうです。まさに、豚を恋う感じだったのでしょうね〜

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by amami-horizon | 2018-02-22 14:19 | 短歌

NHK全国短歌大会にて、入選〜2首

恥ずかしながら、NHK全国短歌大会に出詠してみました!とりえあず、入選でした。私は森ではなく、海が好きなのですが夫は奄美の森が好きで好きで森に通っています。アマミノクロウサギの生態写真を撮るのが彼のライフワーク。この仕事に関わっているときは、近付かないようにしています。

山ゆけば獣道ありひたすらに駆けたるシシの息づかい臭ふ
黒兎の棲む森に行きしんしんと寡黙となりて夫戻りくる

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by amami-horizon | 2018-01-21 12:10 | 短歌

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